2022/12/04 - 1:52

Came To Be Journal

a pursuit to make sense of the world

アメリカ留学経験者の私が紹介する、費用を安く抑える5つのポイント

筆者は2014-2018年にアメリカ・テキサス州の大学に通っていた。母子家庭だったので裕福な家庭ではない。あくまで個人的な事例ではあるけど、筆者がどうやってコストを抑えたのか紹介する。

結論を先に。筆者はアメリカ4年生大学を卒業するために、授業料という意味では230万ほどしか払っていない。これは日本の国立大学とそんなに変わらないはずだ。以下表に大まかな費用の内訳を記載しているので、参考になると嬉しい。生活費とかは切り詰めて生活して以下の感じだと思っていただければ。この辺はもちろんライフスタイルによって変わるけど、予算を組む時は多めに見積もっておくといい。お金に関していうと、現実はいつも理想より厳しい、というのが筆者の経験である。

アメリカ4年間でかかる費用
例) アメリカ4年間でかかる費用

SNSなんかを見ていると「アメリカの学費は年500万で庶民には通えなくなっている」みたいな、まるで大学の全てがハーバードかのような発言をしている人がいるけど、上記に示した通りそれはsimply not trueである。留学に興味はあるけど、金がないので無理だと思っているあなた、意外になんとかなるから是非読んでみてね。

では、留学を安く済ませるための5つのポイントを見ていこう。

    1. 日本にいる間に英語試験(TOEFL)など、ESLを免除してもらえる点数をとっておく。
    2. 保険の条件について確認しておく。
    3. 教科書は安く済ませる。
    4. 最初はコミュニティ・カレッジに通い、一般教養の授業を取り切ったら四大に編入。
    5. 編入時に奨学金をゲットする。
    6. 番外編:アメリカでのバイト・インターンシップ

◆英語試験について

語学留学ではなく、普通に大学に通いたいのであれば、日本で出来ることは日本でやっておこう。英語のレベルが一定に達していないと、ESL (English as a Second Language)という留学生対象の英語の授業を受ける羽目になる。お金がないのであればぜひ回避したいステップである。それに、大した英語力もないのに英語で英語の授業を受けてもなかなか上達しないと思われる。実際、1年も2年もひたすらESLにいる留学生もいる。

筆者は高校3年の冬にTOEFL iBTで86点をとれたので(80点が条件)、無事に大学レベルのクラスに直行することが出来た。実際には現地でもう一度テストを受けさせられたんだけど、無事合格することが出来た。努力は裏切らないこともある。使用した教材を最後に載せておくので気になったら見てみてほしい。

◆留学生保険について

留学生は「死んだら遺体を日本へ輸送」してくれるみたいな、手厚い保険に入らなければならず、筆者の場合4年で100万くらい払った気がする。大学によっては、カバー条件さえ満たせば、大学推薦の会社ではない安い保険でも許してくれる場合があるので、確認しておくといいだろう。

◆教科書は安く済ませよう

教科書はマジ高い。正直に全て買うと一学期だけで10万弱いくのではないか。なので、教科書レンタルサービスとかをうまく見つけるといい。筆者は$20くらいで一学期レンタルできるサービスを使っていた。Amazonも教科書のレンタルサービスをやっていたはず。そして古いエディションで基本的に問題ないので、無理して最新版を買わなくてよい。

悲しいことに、オンライン課題システムのアクセスコードという形で上記のような節約を阻もうとするクラスもある。同じクラスでも教授によってオンライン課題は使用していなかったりするので、まだチャンスはある。なんとか安く譲ってくれる人を見つけよう。ファイト。

授業によっては成績評価における宿題のウェイトが10%だったりするので、筆者は宿題は全捨てで成績Bを目指そうか真剣に悩んだこともあった。実際にはやらなかったけど。

◆コミュニティ・カレッジ(Community College)からスタート

アメリカの大学では大体60単位くらい(四大卒業に必要な単位の約半分)の一般教養科目を履修する必要がある。アメリカ史とか、政治とか、基礎数学とか、スピーチとかそういうやつ。

学費の高い四大でそういうのを受けるのはコスパがよくないと思うので、短大で終わらせてしまおう。筆者が通っていた短大の学費は、1単位が$227のようなので、60単位で150万円くらい。それに、学費は取得単位毎にかかるので、サマースクールに通うなどして1年半で取り切っちゃえば、半年分の生活費が浮くことになる。短大から奨学金がオファーされていれば忘れずに申し込もう。

大事なのは、編入したい四大にそのクラスが移行可能 (Transferrable) か確認して授業を取る事だ。また、最終的に取得したい学位(専門)に合わせて授業を取る事である。この辺は短大・編入先の履修オフィスとかに聞けば教えてくれる。ググっても出てくるはず。

実際には何の専門にしたいか決めかねている場合もあるだろう。筆者もそうだったので少し卒業に不要な授業を取ってしまった。節約のために無駄は極力省くといいのは当たり前だけど、ストレスになりすぎない程度に計画してみてほしい。ちなみに短大卒業のAssociate Degree (准学士号)は無理して取る必要はない。これからBachelorを取るわけだから。

HCC Northline Campus
HCC Northline Campus from: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:HCCSNortheastCollegeNorthline.JPG

◆四大編入時は奨学金をもらうこと

これはテキサスの大学に通う利点であるが、テキサスでは$1,000以上の奨学金をもらうと、学費計算上の扱いがアメリカ人と同じになる。これはさっきの短大で奨学金をもらえた場合も同等で、その場合学費は約四分の一になる (アメリカの奨学金は奨学金で、学生ローンではない)。

奨学金なんて不確実なものを当てにしていいのかと思うかもしれない。でも、条件を満たしていれば100%もらえる奨学金をオファーしている大学もある。

例えばTexas Tech Universityの場合(1)短大で60単位以上取り終えていて、(2)平均評定が3.5/4.0以上であれば、年間$4,000が確実にもらえる。そしてつまり、あなたは計算上アメリカ人となり、そもそもの学費がグンと下がる。1単位が$281なので、トータルで180万くらいである。

ついでに四大では別の奨学金も$2,000もらうことが出来た。そして俺はThank You Letterの達人になった。

純粋な学費という意味で筆者は四大で、奨学金を差し引いて80万くらいしか払っていないはずだ。

◆学費まとめ

学費だけを見ると150+80=230万。教科書や保険、その他諸経費 (大学設備使用料とか色々な名目で金を取られる)をざっくり足しても350万くらいな気がする。前述のように、短大時代にも奨学金を得ることが出来ればもっと安くすることが可能である。

日本の国立大学の場合、入学金合わせて4年間で242万らしいから、まあ確かに割高に感じるかもしれない。

でも例えば東京の大学にいって家賃・光熱費を月8万とか払うとしたらどうだろう。筆者はテキサスで月$400の場所に住んでいた。2年間で100万くらい安い。なのでうまくやれば上京して大学に通うくらいの金額にまで抑えることが出来るだろう。

いくらかバイトすれば学費の足しにもなる。ので、次はバイトについて書いていく。

◆バイト・インターンシップ in アメリカ

日本の大学に通うのと大きく異なるのは自分で金を稼ぐ能力だろう。アメリカで仕事を見つけるのは楽じゃない。そもそも、留学生は原則、校内でしか働けないし、学校のバイトは20時間までと決まっている。筆者は短大の時は大学付属のLearning Centerで数学を教えるバイト、四大の時は食堂でハンバーガーを作っていた。Curly Friesというフレンチフライ亜種の発音を毎回聞き返されて悲しい思いをした。

Curly Fries
Curly Fries: from https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Fast_food_01_ebru.jpg

$640/月くらいは稼げていたと思う。大したお金ではないけど、better than nothingである。家賃と携帯と食費くらいにはなる。もっといいバイトもあるだろうから、あなたに稼げるバイトが見つかることを祈っています。

ちなみに、アメリカについたらすぐID(身分証明書)は作っておこう。通常は免許証になると思うけど、諸々の理由で免許を取らない/取れない場合も住んでる州のIDを作るのは大切です。筆者はバイトの面接の合格に受かるまでパスポートで生活していたから、Social Security Number (働くために必要なアメリカのマイナンバーみたいなやつ)を申請する時に初めてIDが必要と気づき、結果的に勤務開始が遅れてしまった。

やっぱりデカいのはインターンシップである。大学で自分が専門とする領域であれば、校外であってもインターンシップをすることが出来る。CPTという特殊な労働許可を取る必要があるので、その辺は留学生オフィスに問い合わせてくれ。

筆者は幸運にも、とあるスーパーマーケットチェーンの物流センターでインターンすることが出来た。夏休みは月$3,200くらい、学期中は$1,600くらい稼げていた。大学3-4年の一年くらい続けた。
これは金銭的にもそうだし、精神的にも大きな支えになった。自立は心にいい影響を与えますね。

就活についてはこのエッセイで軽く触れているけど、留学生としてインターンシップを探すのも大変めちゃ大変だと思う。企業はそもそも、いい生徒を見つけて就職して欲しいわけなので、就労ビザをスポンサーする気がない企業だと話も聞いてもらえないかもしれない。でも頑張って。君は一人じゃないよ!

ちなみに州/大学によってはインターンシップの経験無しに卒業できなかったりするらしいから、そういうとこだともうちょっとサポートがあるのかもしれない。

◆最後に

お金がないと人生は大変です。なので、インターンを見つけるまでの筆者の留学生活も金銭的には惨めなものだった。テキサスという巨大な土地で車も持たず、歩道もない所を歩いている私をみて、ドライバーが首を傾げていたのを覚えている。Plasma Donationといって血漿を$50で売ることが出来たので、そんなことをしてお金を稼いだこともあった。でも最後には俺はLEXUSを運転していた(知人が$2,500で売ってくれた。事故っちゃって金のLEXUSなのに横が黒いパーツになっちゃったけど)。

大変なこともたくさんあったけど、今でも話す友達がいたり、ユニークな経験が出来たり、行ってよかったなと思っている。なんというか、日本社会のレールを外れたっていう不思議な安心感みたいなのもあったしね。オンラインで授業が受けられる時代、留学の意味を問う人もいるようだけど、行きたい気持ちがあるなら行っちゃえばいいと思いますよ。色んな障害があると思うけど”There’s always a way in America”と思って、踏ん張ってください。


筆者が使っていたTOEFL教材

単語とライティングの教材。リーディングは何使ってたか忘れてしまった。

 

Related Articles

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

Latest Articles