2022/11/30 - 5:36

Came To Be Journal

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医学的には不要だが社会的に必要なPCR検査~新型コロナ濃厚接触体験談~

新型コロナウイルス: 濃厚接触者認定

先日、同居家族の一人が新型コロナウイルスの陽性者となった。そこそこ高齢で持病ありのため、急に熱(38度以上)が出始めた時、まず最初に持病の悪化が疑われた。そんな中で勤務先から陽性者が出たという連絡があり、本人もPCR検査を受け感染が確認されたのだ。不幸中の幸いと言うべきか、翌日から(ホテル隔離ではなく)入院出来ることになったので大変安心したのを覚えている。同居の私には当然、濃厚接触者認定が下り、14日間の隔離と健康状態の観察・日々の報告が求められることになった (毎朝SMSでリンクが送られてきて、体温などを報告する)。

行政によるPCR検査

私にも保健所から電話が入り、翌日にPCR検査がスケジュールされた。私は運転ができないのでタクシーが手配されることになったのだが、ここで一つ興味深い質問を受ける。「運転手は防護服を着ているのですが、ご自宅前まで伺ってよろしいでしょうか?」というのだ。過去の事例で、風評被害というか周囲の目を気にする人が「どうしても自宅前は…」と相談するケースがあるらしく、近場の公園などを待ち合わせ場所に指定することがあるらしい。なるほど…と一瞬思ったが、コロナ感染は誰にでも起こりえることで別に恥ずべきことではないと思っているので、堂々と(?)自宅前まで来てもらうことにした。

タクシーは運転席側と後部座席の間が完全に仕切られていた。防護服の運転手さんを見ているとき「バイオハザードみたいだな…」とふと思った。いや実際バイオハザードなのだ。車内前方と遮断されているからなのかエアコンが効いておらず、移動中の車内は大変暑かった。そんな中さらに防護服を着て運転してくれた運転手さんありがとうございました。運転席側はエアコンが効いていたことを祈っております…。検査はドライブスルーでサクッと終わり、出発から1時間半くらいで帰宅することができた。翌日保健所から電話があり、陰性の結果報告と、それでも隔離と健康状態の観察は継続という方針の確認をして終わった。

社会的事情によるPCR検査 (自費・民間PCR検査)

前述の通り私は運転免許を持たないので、隔離期間が終わったら教習所に通おうと予定を立てていた。電話確認時は直近の海外渡航歴以外にコロナ関連の質問がなかったので特に私も状況を説明しなかったのだが、後日到着した申請書類の中に直近一ヵ月の感染・濃厚接触の有無を確認する質問票が同封されていた。該当があれば担当へ電話するよう記載があったので電話を入れると「隔離期間後であっても、陰性証明書がないと入校が難しい」とのこと。私が住む自治体の保健所は証明書を発行していないので、つまり民間で新たにPCR検査を受けなければいけないということである。

厚生労働省のガイドラインである14日間の隔離直後の私は、科学的にはむしろ一番安全な奴なんじゃないかと思うのだが、「感情」というのは難しいものである。こういった理由で民間のPCR検査を受けなければならない人は意外に多いのかもしれない。とある病院のウェブサイトは隔離後の試験を「医学的・臨床的には必要ないものだが、社会的事情により必要とされるPCR検査」と表現している(パラフレーズしてます)。私が「正しいアクティビスト」なら抗議するのかもしれないけど、そんなことを言っていても免許が取れないので民間のPCR検査を探すことにした。

民間のPCR(自費)といっても本当に色々な選択肢がある。(1)妊娠検査キットみたいに自分で結果が分かるものや、(2)検体を郵送して後日結果通知が来るもの、そして(3)病院など検査センターで実施されるものなどがある(自治体によっては指定場所で検査キットを無料配布している場合もあるようだ)。価格帯も幅広く、感覚値だけど大体2000円~30,000円くらいの幅に収まっている気がする。私にはどの検査が信頼出来るものか判断できなかったので、厚生労働省がまとめているリストから(2)のタイプを選んだ。自分の知識で手に負えないときは素直に専門家を頼ろう。ちなみに検体の郵送も感染源となる恐れがあるので、日本郵政は不活性化&厳重な三重包装を荷受けの条件としている。私の知らない間に感染症対策は進歩していたんだなあと思った。日本郵政のみなさま、いつもありがとうございます。

おわりに

余談だけれど、入院した陽性患者は条件を満たせば10日が経った時点で退院 & 通常行動できるようである。この場合、濃厚接触者より3-4日早く隔離が解除されるわけで、これは少し奇妙な話だなと思った。感情はさておき、前述の通り医学に疎い私は専門家の言う事に従うのみである。

感染歴や濃厚接触の有無は、もちろん隠そうと思えば隠せることであり、私の自動車学校の話も見る人によっては「馬鹿正直」なのかもしれない。ただし、新型コロナウイルスは日本で既に約15,000人が亡くなっている現実の重大な危機であり、私は誠実でありたいと思う。医療従事者・保健所や行政のコロナ担当者・配送会社・研究者など全ての皆様に感謝を述べたい。いつも本当にありがとうございます。

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