2022/12/02 - 15:02

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GDP(国内総生産)とは何か

GDP (Gross Domestic Product) – 日本語では国内総生産という。
「所与の一定期間において、一国内で生産されるすべての最終的な財・サービスの市場価値」
(Nグレゴリー・マンキュー: マンキュー経済学IIマクロ編 P129より引用)

上記について二点ほど補足。

    1. 一国内でというのは文字通り地理的な話であって、労働者や会社の国籍は関係ない。
      日本で生産されれば誰が生産しても日本のGDPにカウントされる。
    2. 最終的な財・サービスという言葉に表されている通り、中間財(素材)の購入はGDPには含まれない。マクドナルドはハンバーガーを販売するために牛肉やパンを購入するが、GDPには最終的なハンバーガーの価格だけが計上される。ハンバーガーの価格は牛乳やパンの価格を反映したものであり、最終財のみをカウントすることで二重に計算されることを防いでいる※1

GDPは国家の総所得と総支出の両方を示している。
これは、すべての市場取引には売り手と買い手が存在しており、Aさんが1,000円を払って本を買ったとき(支出)、本屋は1,000円の所得を得ているためである※2

構成要素へ分解すると、GDP(Y)は以下となる。
GDP(Y)=消費(C)+投資(I)+政府支出(G)+貿易収支 (NX, 輸出-輸入)
国の経済はつまり、食材や服を買うなどの消費活動、企業・家計による建物(住宅)の購入や企業の生産設備・在庫などへの投資、社会保障や国防など政府の支出、輸出と輸入の差額からなる純輸出によって構成されている。

GDPには名目(Nominal)と実質(Real)の二種類がある。

    1. 名目GDP:計算期間のお金の価値で測られたGDP
    2. 実質GDP:ある時点でお金の価値を固定し、インフレ/デフレの影響を取り除いたGDP

結局のところ経済とは各個人や企業が生産した財・サービスの物々交換である。決済手段にお金が使用されることで取引が効率化されているわけであるが、お金の価値は変動することがあるので(インフレーション・デフレーション)、ある時点のお金の価値を基準にして、純粋に財・サービスの生産・消費量の増減を見るために実質GDPという指標が使用される。

なお、GDPを人口で割って算出される一人当たりGDP(GDP per Capita)という指標もある。
ある国の人々の平均的な所得や、財・サービスの消費量、生活水準を推測するのに有用である。


脚注

  1. 中間財の仕入れを行ったがGDP計算期間内に最終財として販売されなかった場合、在庫投資としてGDPに反映される
  2. 支出側に注目して国内総支出(GDE: Gross Domestic Expenditure)と呼ばれることもある

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